INTERPRETING GUIDE B05
外国人ゲストの
収録サポート
番組収録では、通訳だけでなく、カンペ出しや進行補助をお願いされることがあります。
外国人ゲストが収録の流れから外れないよう、制作スタッフと連携して支えます。
通訳よりも「進行を支える役割」を求められることがあります
外国人ゲストがスタジオ収録やロケに参加する場合、必ずしも通訳だけが必要とは限りません。番組の進行を理解できるように、カンペを出す、次の動きを説明する、スタッフからの指示を伝えるといったサポートを求められることがあります。
こうした現場では、通訳担当者が「言葉を訳す人」というより、外国人ゲストと制作スタッフの間に入り、収録をスムーズに進めるスタッフの一員として動きます。
外国人ゲストが「次に何をすればよいか」を分かる状態にしておくことが大切です。
カンペ、スタッフからの声かけ、収録中の指示など、日本語だけで進行すると外国人ゲストには伝わらないことがあります。必要な情報をその場で伝え、収録の流れに乗れるよう支えます。
たとえば、こんなお手伝いをします
カンペを出す
外国人ゲストに見せるカンペを出し、必要に応じて内容を簡単に説明します。どのタイミングで、どの内容を見せるかは制作スタッフと確認します。
次の動きを伝える
次のコーナーへ移る、立ち位置を変える、席を移動するなど、収録上の動きをゲストに分かる形で伝えます。
スタッフからの指示を伝える
ディレクターやフロアスタッフからの指示を外国語で伝えます。収録中は短く、分かりやすく伝えることが重要です。
必要な場面だけ通訳する
すべてを逐一通訳するのではなく、番組進行に必要な場面や、ゲストが内容を確認したい場面だけ通訳を入れることもあります。
収録前に、カンペと進行を一度確認します
カンペ出しや進行補助を行う場合は、本番前に制作スタッフと簡単な打ち合わせを行います。台本や香盤表がある場合は、事前に共有いただけると、どのタイミングでどんなサポートが必要になるかを確認できます。
収録直前でも、担当者が現場で迷わないよう、重要なポイントだけは合わせておきます。
事前に確認しておきたいこと
「全部を通訳する」ことが目的ではありません
番組収録では、制作スタッフ同士の細かな会話や、ゲストに直接関係しない指示まで、すべてを逐一通訳する必要はありません。
大切なのは、外国人ゲストが「いま何をするのか」「次に何が起こるのか」「自分に何を求められているのか」を理解できることです。必要な情報を選んで、短く、タイミングよく伝える方が、収録はスムーズに進みます。
収録前
その日の流れ、注意点、カンペの意味、立ち位置などを説明します。
収録中
必要な指示を短く伝え、カンペや進行に合わせてゲストをサポートします。
収録後
追加収録や確認事項があれば説明し、必要に応じてスタッフとのやり取りを通訳します。
制作スタッフとの連携がいちばん大切です
カンペ出しや進行補助では、通訳者が独自の判断で動くのではなく、制作スタッフの指示に合わせて動きます。
そのため、担当するディレクターやフロアスタッフと、「誰の指示を受けるか」「どのタイミングでゲストに伝えるか」を事前に決めておくとスムーズです。
通訳者というより、外国人ゲスト担当のスタッフに近いこともあります
現場によっては、実際に訳す時間よりも、ゲストにカンペを見せたり、次の動きを伝えたり、スタッフとの間をつないだりする時間の方が長いことがあります。番組収録では、こうした役割も重要なサポートの一つです。
ご相談から当日まで
ご依頼時に分かる範囲で教えていただきたいこと
内容が固まりきっていなくても大丈夫です。
- 外国人ゲストの言語
- 収録日時・場所
- 番組・企画の概要
- ゲストの出演内容
- 通訳中心か、進行サポート中心か
- カンペ出しの有無
- 台本・香盤表の共有予定
- 収録中に指示を出す担当スタッフ