VIDEO TRANSLATION GUIDE A02
映像翻訳の
「ミニ文字起こし」
原語の全文文字起こしは、本当に必要でしょうか。
ご希望の場合に、編集で原音を探しやすくする「ミニ文字起こし」を追加できます。
全文文字起こしを付ければ、より良い映像翻訳になるとは限りません
外国語の映像を翻訳するとき、先に原文をすべて文字起こしし、その全文に日本語訳を付ける方法があります。原文を記録として残したい場合には有効ですが、テレビ番組の編集だけが目的なら、全文文字起こしが必要でないケースも多くあります。
編集で知りたいのは、訳文として使いたい発言が映像のどこから始まっているか。つまり原音のイン点です。そのために原文全文を起こすと、文字起こしの工程が増え、その分だけ時間と費用もかかります。
IDEAPLUS STYLE
必要なのは「全文」ではなく、原音を見つけるための手がかり
「ミニ文字起こし」は、通常の映像翻訳に標準で付けているものではありません。 ご依頼があった場合に、編集用の追加対応としてお付けします。タイムコードと訳文に、発言冒頭の原語を必要最小限だけ添える方法です。
「全文文字起こし」と「ミニ文字起こし」の違い
以下は別々の映像素材から抜粋したサンプルです。内容を比較するものではなく、原稿の作り方の違いをご覧ください。
全文文字起こし+翻訳
発言の原文を全文残します。記録・保存・資料化など、原文そのものが必要な案件に向いています。
ミニ文字起こし+翻訳
原音を探すために必要な冒頭部分だけ。 編集者がタイムライン上で発言の始まりを確認する用途に絞ります。
英語なら、発言冒頭の数語がイン点を探す目印になります
英語素材では、訳文に対応する発言の最初の数語を添える方法が分かりやすく、編集時にも使いやすくなります。語数を固定するのではなく、原音を識別できる最短の長さが目安です。全文を読める状態にする必要はありません。
訳文を選ぶ
番組で使いたい日本語訳を確認します。
冒頭の英語を見る
「But what has not」など、最初の数語を確認。
原音のイン点へ
TCと冒頭語を手がかりに、編集素材から発言位置を探せます。
編集担当者になじみの薄い言語では、カタカナで「最初の音」を示します
英語だけでなく、各対応言語でミニ文字起こしに対応できます。編集担当者になじみが薄い言語では、原文表記を数語付けても原音を探す手がかりにならないことがあります。そこで、必要に応じて発言冒頭の音をカタカナで記載します。下記は韓国語の例です。
全文文字起こしが必要な場合は、もちろん対応できます
記録として原文を残したい
取材記録や保存資料として、外国語の発言内容そのものを全文残す必要がある場合。
原文を後から検索・確認したい
編集以外の用途で、外国語原文を文章として確認・参照する必要がある場合。
発注仕様で全文が必要
番組や案件のルールとして、原文全文と翻訳の両方が納品物に指定されている場合。
ただし、全文文字起こしの工程が加わるため、通常の映像翻訳より作業時間と費用が増えます。用途を伺い、必要な成果物に合わせてご案内します。
必要のない工程を増やさず、編集で使える原稿にする
映像翻訳の目的は、外国語を文章として完全に書き起こすことではありません。テレビ番組では、映像を見ながら意味を正確に取り、編集で使える日本語にし、必要な原音へすぐ戻れることが重要です。
全文文字起こしが必要なら全文を。編集時のイン点確認が目的ならミニ文字起こしを。イデアプラスでは、工程を増やすこと自体を目的にせず、実際の使い方に合わせて原稿を組み立てます。