VIDEO TRANSLATION GUIDE A08

海外ロケ後の映像翻訳
|現地から届く取材・街録・インタビュー素材

海外ロケで収録した映像は、撮影チームの帰国を待たず、現地からオンラインで共有して翻訳を進めることができます。

街録、インタビュー、会見、スポーツ取材など、現地から届く編集前の素材を、言語・地域・話者・番組内容を確認しながら日本語へ翻訳します。

海外ロケの素材は、帰国を待たずに翻訳できます

海外ロケでは、撮影したその日に素材がオンラインで共有され、日本側で編集や内容確認が始まることがあります。映像翻訳も同じで、撮影チームが帰国してから素材を受け取る必要はありません。

現地から届いた街録、インタビュー、会見、スポーツ取材などの映像を確認し、必要な箇所から翻訳を進めることができます。素材が順次届く場合は、到着したファイルから作業を始める方法もあります。

海外ロケで収録された映像素材をオンラインで受け取り翻訳する作業イメージ
海外ロケ先から共有された映像を、日本側で確認しながら翻訳・編集へつなげます。
01海外で撮影街録・取材・会見・インタビューなどを収録
02素材を共有現地からオンラインで映像ファイルを送信
03内容を確認言語・地域・話者・素材状態を確認
04映像翻訳映像と原音を確認しながら日本語へ翻訳
05編集へ翻訳原稿をもとに使用箇所や構成を検討
海外ロケ後の映像翻訳は、「帰国後の作業」だけではありません。 現地から素材が届いた段階で翻訳を始めることで、編集・放送準備と並行して進められる場合があります。

現地から届く、さまざまな取材・ロケ素材

海外ロケで収録される素材は、完成した番組ではなく、編集前の「生の素材」です。撮影場所や番組ジャンルによって、音声状態や話し方、必要な背景知識も異なります。

STREET INTERVIEW

街録・生活者コメント

街中や観光地、イベント会場などで収録された短いコメント。早口、略語、周囲の雑音、複数人の発話が含まれることがあります。

INTERVIEW

人物・専門家インタビュー

著名人、現地関係者、専門家、一般の方などへの取材。長尺素材では、前後の文脈を追いながら内容を整理します。

PRESS / EVENT

会見・イベント・現地リポート

記者会見、発表会、イベント、現場リポートなど。固有名詞や出来事の背景を確認しながら発言を捉えます。

SPORTS

スポーツ取材

選手・監督インタビュー、試合後コメント、ミックスゾーン、現地メディア取材など。競技用語や選手名の確認も重要です。

DOCUMENTARY / VARIETY / NEWS

ドキュメンタリー・バラエティ・ニュース素材

生活文化、社会問題、観光、食、事件事故、エンタメなど、海外ロケで扱うテーマは多岐にわたります。言葉だけでなく、映像の状況や企画の目的も確認しながら翻訳します。

収録地だけで、言語や話し方を決めつけない

海外ロケの映像は、「どの国で撮影したか」だけでは翻訳の条件を判断できません。同じ言語でも地域差があり、複数の言語が使われる地域もあります。また、現地の人が母語ではない英語で取材に答えるケースもあります。

そのため、収録地、実際に使われている言語、話者の出身地や背景、番組ジャンルを確認し、素材に合う担当者を選定します。

ENGLISH

英語圏

アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど。同じ英語でも、地域や話者によって発音、語彙、口語表現が異なります。

SPANISH

スペイン語圏

スペイン、メキシコ、アルゼンチン、チリ、ペルーなど。スペイン本国と中南米、さらに中南米の国・地域の間でも表現や発音に違いがあります。

FRENCH

フランス語圏

フランスだけでなく、ベルギー、スイス、カナダ、アフリカ諸国などでもフランス語が使われます。収録地域や話者を確認しながら対応します。

PORTUGUESE / CHINESE

ポルトガル語圏・中国語圏など

ブラジルとポルトガル、中国本土・台湾・香港など、同じ言語圏としてまとめられていても、発音、語彙、表記、話し方に違いがあります。

OTHER LANGUAGES

韓国語・ロシア語・ドイツ語・イタリア語・タイ語など

海外取材素材は、国や地域、取材対象によってさまざまな言語になります。素材の言語が分からない場合や、複数言語が混在する場合も、まず映像・音声を確認して対応方法を整理します。

英語圏以外でも、英語で収録されることがあります

海外ロケでは、取材地の公用語や母語ではなく、英語を共通言語としてインタビューが行われることがあります。日本人ディレクターが英語で質問し、英語を母語としない話者が英語で答えるケースです。

その場合、母語の影響を受けた発音や語順、独特の言い回し、言い直しなどが含まれることがあります。単語だけで判断せず、質問内容、前後の会話、映像の状況を確認しながら意味を捉えます。

非ネイティブ英語については、A06「映像翻訳における『英語』とは」でも詳しく紹介しています。

海外取材の英語音声を映像とあわせて確認する作業イメージ

取材当日から翻訳を進める場合に確認したいこと

現地から素材が届いたその日から翻訳を進める場合、すべての情報が揃ってから依頼する必要はありません。分かっている範囲で、素材の到着予定や優先順位を共有していただくと、作業の組み方を検討しやすくなります。

01

取材地・言語

どの国・地域で、何語で収録した素材か。分からない場合は、その旨をお知らせください。

02

素材到着予定

何時ごろ、何本程度届く予定か。素材が分割して届く場合も、予定が分かると準備しやすくなります。

03

素材尺・翻訳範囲

全編翻訳か、インタビュー部分のみか、使用候補部分のみかによって必要な作業量が変わります。

04

優先順位

先に編集したい素材、会見の重要コメント、番組で使う可能性が高い部分などがあれば優先できます。

05

希望納期・最終期限

「できるだけ早く」だけでなく、編集開始時刻や最終的に必要な時刻が分かると納品方法を組み立てやすくなります。

06

番組・企画の内容

スポーツ、ニュース、バラエティ、ドキュメンタリーなど、素材の背景が分かると固有名詞や専門用語を確認しやすくなります。

急ぎの案件では、素材到着時刻だけでなく、素材尺・翻訳尺・音声状態・ファイル数・優先順位・納期を合わせて確認します。 詳しくはA04「急ぎの映像翻訳――素材到着時間と納期の考え方」をご覧ください。

素材は、全部そろってから送る必要はありません

海外ロケでは、撮影が続いている間に最初の素材だけが先に届くことがあります。その場合、すべてのファイルが揃うまで待たず、到着した素材から順に確認・翻訳する方法があります。

また、撮影素材すべての翻訳が必要とは限りません。制作側で使用候補が分かっている場合は、その部分を優先して翻訳することで、編集工程に合わせた進め方ができます。

ファイル名、映像形式、音声状態、タイムコード、参考資料など、素材を送る際に確認しておきたい点はA03でまとめています。 海外からの共有でも基本的な考え方は同じです。

言語別の映像翻訳

海外ロケ素材は、撮影国だけでなく、実際に使われている言語と話者の背景を確認することが重要です。主要言語については、言語別の映像翻訳ページで対応内容をご案内しています。

海外ロケの素材到着前でも、ご相談ください。

取材地、言語、素材到着予定、希望納期など、分かる範囲でお知らせください。現地から素材が順次届く案件も、内容を確認しながら進め方をご案内します。小さなご相談でも大丈夫です。

受付時間:10:00〜19:00

お急ぎの方:21時ごろまで

03-6452-9381
メールで相談する

メールは24時間受付しています。

確認でき次第、順次ご返信いたします。